トップへ » 初めての方へ » 院長コラム » 噛む食生活を取り戻す。

噛む食生活を取り戻す。

【自分の歯で食べるのがおいしい】
「歯はダメになっても、入れ歯(義歯)があるから安心」と思われる方は少なくないと思います。しかし、天然の歯と入れ歯では、噛める力が全く違います。

入れ歯の場合、噛む力は良くて70%、悪い場合はなんと7%にまで落ちてしまいます。寝たきりの老人の歯を治したら、元気になり、再び歩くことができるようになったという事例さえもあります。 

これは、様々なことを意味しているように思えます。つまり、どんな栄養分をからだに取り入れるにしても、管で流し込むのと、口から食べるのとでは全く違うはずです。歯あるいは入れ歯の良し悪し次第で、しっかり噛むことができる場合と、ほとんど飲み込んでしまう場合とでは、その栄養の吸収力も違うということです。 

さらに、噛むことによる脳への刺激も見逃せません。食べる楽しみが長寿をもたらす歯の抜けた歯茎はどんどん痩せていき、個人差はあるものの念入りに入れ歯を作ってもすぐに合わなくなり、食事をする度に入れ歯がずれて痛む人が多くいらっしゃいます。

老後の大きな楽しみの一つである食べることが、苦痛になってしまうのかどうかで、生きる喜びが違ってきます。食べることの楽しみが失われると、痴呆症状に繋がっていく人さえいるのです。歯が悪くなってから、気がついても遅いとしかいえません。

それこそ子ども時代から歯の健康に努力しなければいけません。平均寿命が延びた分だけ、「歯を守る」という意識を早くから確かなものにすることが大切です。人間も本来、一生と歯の寿命が同じであるはずなのですから、努力次第では不可能ではありません。

それにはなによりも、「噛む」食生活を取り戻すことです。


トップへ » 初めての方へ » 院長コラム » 噛む食生活を取り戻す。


コールバック予約