四谷三丁目の歯医者 ASAHIデンタル・オフィスPRIMEC

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tooth fracture

⻭根破折治療

根が割れた歯の治療 Tooth fracture treatment

「歯が割れています。抜歯するしかありません」と診断されても、あきらめないでください。
当院は「1本の歯を大切に残す」をモットーに、接着治療による「歯を失わずに済む」、破折した歯の保存療法を確立しています。

こんな症状はありませんか?

  • 噛み合わせたときに違和感や痛みを覚える
  • 歯肉にニキビのような小さい腫れ物ができて膿が出る
  • 歯肉が腫れている
  • 歯のグラつきを感じる
  • 差し歯が外れてしまった

歯根破折(しこんはせつ)とは

歯根破折(しこんはせつ)とは

破折した歯根から細菌が侵入し、歯肉が腫れたり膿が出るなどの症状が現れます。差し歯の治療から5~10年を経て発生する頻度の高い症状です。差し歯の治療で用いられた金属の支柱は、天然歯に対して硬さと弾力が異なり、歯根に負担がかかります。5~10年を経て何かの力がかかったときに、歯根が耐えられずに割れてしまうのです。多くは抜歯の診断を下されるため、抜歯の原因のうち6本に1本は歯根破折によるものが占めています。

歯を失う原因3位は「歯の破折」

歯を失う原因3位は「歯の破折」
資料:8020推進財団 第2回永久歯の抜歯原因調査(2018年11月)
図29 抜歯の主原因(全体)

破折した歯根から細菌が侵入し、歯肉が腫れたり膿が出るなどの症状が現れます。差し歯の治療から5~10年を経て発生する頻度の高い症状です。差し歯の治療で用いられた金属の支柱は、天然歯に対して硬さと弾力が異なり、歯根に負担がかかります。5~10年を経て何かの力がかかったときに、歯根が耐えられずに割れてしまうのです。多くは抜歯の診断を下されるため、抜歯の原因のうち6本に1本は歯根破折によるものが占めています。

歯根破折は、自覚症状がない場合がほとんどです

歯根破折は、自覚症状がない場合がほとんどです

多くの方は初期段階の歯根破折に気がつきません。炎症がひどくなり、痛みや膿などが出てから来院するケースが多数あります。すでに治療が終わっている差し歯に疑問をもつことは少ないかもしれませんが、歯根破折は放置すると、骨に炎症が進むなど重症になります。
当院では、歯肉のポケットの深さの測定から、歯根破折の初期段階の診断ができます。痛みが出てくる前に歯根破折を発見することで、早期の治療が可能になります。差し歯の治療後5年以上経過している場合は、半年に一度は、歯肉のポケットとレントゲンの健診をおすすめします。
また、高齢の方で、歯根破折の症状が現れた場合も、早めにご来院ください。加齢により免疫力が落ちてくると、感染症などを発症する危険性が増え、治療が難しい場合もでてきます。歯の強度の低下や、歯肉の痩せている状態なども考慮して診察を行ないます。

歯根破折歯の治療方法 Method of treatment

当院では、歯根破折の治療を行なっています。これまでは、歯根破折が起きた歯は、ほとんどが抜歯されてきましたが、歯根破折歯の治療により、再度自分の歯で噛めるようになった患者さんも珍しくありません。
初期段階であれば、割れた部分を修復し、新しい材質を使って差し歯の支柱を立てる方法、割れた部分が開いて分離してしまったような場合には「再植」という方法をそれぞれ適用し、破折の症状に合わせた治療を行なっています。

口腔内接着法

歯根破折初期の段階や、歯の周りの組織炎症が少ない場合に、口腔内接着法を適用しています。歯の割れた部分に、最新の接着材を流しこんで修復し、差し歯の土台には、金属ではなく、グラスファイバーの支柱を新しく立てる方法です。患者さんの負担も少なく、治療が容易なため、可能な限り口腔内接着法を適用しています。歯の状態によっては、外側から破折部を修復するために歯肉を切り開く「歯肉剥離手術」なども適用します。

口腔外接着法

破折したまま長期間放置されると、歯の割れた部分が開いて分離してくるため、そのままの差し歯の状態では治療が難しいときや、破折した部分の炎症などにより、口腔内接着法での治療が難しい場合には、口腔外接着法を適用します。口腔外接着法は、一旦抜歯して歯をとり出し、修復してから口に戻します。口の外にとり出された破折歯は、顕微鏡で炎症部分の処置をして、破折部分を接着剤により修復します。こちらも、差し歯の土台には、グラスファイバーの支柱を新しく立てます。処置した歯を再度元の場所へ戻すのが「再植法」といわれる治療方法です。

「再植」という治療法 Replanting

「再植」という治療法

再植という治療法は、一旦抜歯し、口の外にとり出して処置された歯を再度元の場所へ戻す方法です。治療上の理由から行なうので「意図的再植」ともいわれています。健全な組織のあるところにずらして戻すことで、歯の再生や機能の回復がしやすいといわれています。時間はかかりますが、自分の歯なので体の抵抗が起きにくいとされ、入れ歯と比べても低価格で治療できる方法です。再植によって、抜歯しかないとされてきた破折歯も、多くが治療できるようになりました。自分の歯を、また使える可能性のある治療法ともいえます。骨組織に関する病理学的研究と、治療技術が進んだことなどで、現在は再植に成功する確率は非常に高くなっています。

「再植」が可能な理由

抜いた歯の再植を可能としているのは、歯根膜の存在があるからです。歯根膜は、歯根と歯槽骨の間にあり、歯と土台となる骨とをつないでいるごく薄い組織です。成功率が高いとされていますが、再植の治療法には、歯根膜の状態が大変重要となります。一旦歯をとり出されても、歯根膜が健康な状態で残っていれば、戻された歯は歯根膜によって骨につながり、時間とともに機能を再生していきます。歯根膜の損傷状態や、抜歯後の診断結果によっては、歯の再植が困難であると判断される場合もあります。

以下の場合は再植ができません

  • 歯の割れ方が複雑なため接着による修復が不可能な場合
  • 破折による炎症組織や骨の痩せた状態が予想以上に進行していた場合
  • レントゲン診査やコンビームCT 診査からでは読みとれない病変のあった場合
○歯根破折治療にともなう一般的なリスク・副作用

・機能性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・歯根破折による歯周組織の炎症が少ない場合には、口腔内で破折部を接着する「口腔内接着直接法」を適用しますが、条件が悪いと術後に破折汚染部に起因した歯周炎を発症する場合があります。
・上記のような場合は、破折部の清掃修復のために歯根の外側から歯肉を切開する「歯肉剥離手術」、または抜歯して元に戻す「再植法」を適用します。
・破折した歯が長期間放置されて破折部が分離し、修復できない状態になった場合には、口腔外で破折部を接着して元に戻す「再植法」を適用します。
・歯が複雑に破折して接着修復ができない場合、破折による組織の炎症や骨吸収が予想以上に進行していた場合、レントゲン診査やCT診査からは把握できない病変が存在した場合などは、歯を残せないことがあります。