四谷三丁目の歯医者 ASAHIデンタル・オフィスPRIMEC

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COLUMN

ASAHIデンタル・オフィス 歯科コラム

2024.11.16 歯根破折

歯根破折とは

歯の根の部分にヒビが入ったり、亀裂が入ったりするのを歯根破折(しこんはせつ)といいます。
特に臼歯や奥歯に違和感を覚えた場合、歯根破折が進行している可能性があります。初期段階では自覚症状が少なく、気がつかないうちに破折部分が悪化し、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。
本コラムでは歯根破折の基礎知識について解説しています。歯根破折に関して詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

歯根破折の基礎知識|過去に受けたことのある歯の根の治療(根管治療)や神経のない歯に起こりやすい

歯のヒビや亀裂は、発生した部位により疾患名が異なります。歯ぐきから上に出ている歯の割れは歯冠破折(しかんはせつ)、歯ぐきに埋まっている歯根にヒビが入ったり裂けたりする症状を歯根破折と呼びます。
歯冠破折も歯根破折も強く噛む、転ぶなどの物理的な衝撃で起こります。歯根破折は、神経を抜いている歯が数年を経過した歯に発生しやすい傾向にあります。
これまで、歯根破折の処置は抜歯が基本と考えられてきました。しかし近年は、折れ方や歯根の状態などによるものの、歯を残せる可能性がある場合は、抜歯をせずに治療できるケースが増えています。
歯を残すには、早期に治療を開始できるかが重要なポイントの1つです。
歯根破折を放置すると、噛みしめによってヒビ割れが拡大します。その結果、隙間から細菌が骨内に感染し炎症を起こします。炎症は破折した歯の周囲の骨を溶かしながら拡大し、その歯が失われます。さらに他の歯にも悪影響を及ぼします。歯根破折のリスクは、破折した歯を失うだけに止まりません。

歯根破折の注意点|自覚症状が少なく気づきにくい

歯根破折は、初期段階での自覚症状はありません。しかし、歯の動揺や奥歯の違和感などがあると歯根破折が起こっている可能性が高いです。これらの症状が起こっている場合は近くの歯科医院を受診しましょう。
歯根破折には、主に以下の症状が起こっている場合は近くの歯科医院を受診しましょう。

・神経のない歯が痛む、むずむずする
・歯に響くような感じや、浮いた感じがする
・歯ぐきにニキビのようなものができる
・歯ぐきが腫れる、膿が出る
・かぶせ物が取れやすくなる

統計では抜歯になった歯の約6本のうち1本は、歯の破折が原因とされるため、歯根破折は誰にでもなりうる状態です。治療済みで神経のない歯に歯根破折の初期症状が現れた場合、放置せずに歯科医院を受診しましょう。

 

Q1:歯根破折の治療法はどんなものがありますか?
A1:歯根破折の治療は「破折歯接着治療」と呼ばれ、主に「口腔内接着法」と「口腔外接着法」の2種類です。破折した歯を抜歯して治療するか、そのまま治療するかが大きな違いです。

Q2:歯根破折の治療は保険適用になりますか?
A1:抜歯のみであれば保険適用です。しかし、破折した歯をそのまま使うための治療は保険適用になりません。歯根破折の際に抜歯せず破折歯接着治療を行う場合、自費診療になります。

記事監修|ASAHIデンタル・オフィス PRIMEC 院⻑・⻭科医師 朝日 啓司

記事監修|ASAHIデンタル・オフィス PRIMEC 院⻑・⻭科医師 朝日 啓司

略歴

  • 1983年
    日本大学歯学部卒業
    東京都渋谷区「山田歯科センタークリニック」勤務
  • 1987年
    朝日歯科クリニック開設
  • 2004年
    ASAHI Dental Office PRIMECを開設

所属学会・研究会

  • 日本歯科審美学会
  • 日本接着歯学会
  • 顎咬合学会認定医
  • 日本口腔インプラント学会認定医 日本成人矯正歯科学会
  • Straumann Implant University of Berne
    (Switzerland)
    (指定インプラント認定医)
  • International Congress of Oral Implantologist Dipromate
  • (インプラント専門医国際会議認定指導医)
  • デンタルコンセプト21会員
  • Speed矯正研究会
  • 日本顕微鏡歯科学会
  • 日本歯科医療開発研究会(N.D.D.S)会長
  • 日本口腔インプラント学会認定専門医(2006年取得)