「インプラントで失敗したらどうしよう」
「費用が高いから本当に大丈夫か不安」
このように悩んでいません?
インプラント治療は、見た目の改善や噛む力の回復などメリットが多い一方で、リスクや注意点もあります。
本記事では、インプラント治療で起こりやすいトラブルや後悔につながるポイントをわかりやすく解説します。さらに、失敗しないための心得も紹介します。
後悔しない選択をするためにも、ぜひご参考にしてください。
インプラント治療の主なデメリットとは?
インプラント治療には、以下のデメリットがあります。
・治療費用が高額
・外科手術が必要
・治療期間が長い
・メンテナンスが必須
・100%成功するわけではない
・全身の健康状態に影響される
先天的な疾患や事故・外傷など特定の条件を満たす場合を除き、インプラント治療は保険適用外で自由診療です。治療費は1本あたり30~40万円かかります。複数の歯をインプラントにする場合は大きな負担になるでしょう。
インプラント治療は外科手術をともないます。インプラント体を顎の骨に埋め込む必要があるため、手術後に腫れや痛み、出血などのリスクが考えられます。
また、インプラント治療は治療期間が長く、インプラント体と骨が結合するまでに2~5か月かかる点もデメリットです。
さらに、インプラント手術後はメンテナンスが必須です。年に1~2回程度通院し、インプラントの状態を確認します。
インプラント手術は100%成功するわけではありません。
まれに骨とインプラントが結合しない、インプラントが脱落するなどの可能性も考えられます。糖尿病や骨粗しょう症などがある方は治療が受けられない場合があるため、医師への相談が必要です。
このように、インプラント治療には費用や期間、手術内容についてのデメリットが挙げられます。
デメリットを回避するためにできること
インプラント治療のデメリットを回避するには、以下が大切です。
・信頼できる歯科医師を選ぶ
・精密検査とカウンセリングを受ける
・アフターケアとメンテナンスを継続する
インプラント治療は信頼できる歯科医師のもとで治療を受けましょう。
インプラント治療は患者さんの口腔状況によって、治療の方法や難度が異なります。治療の実績が豊富で、さまざまな症例を経験している歯科医師を選ぶと良いでしょう。5年保証や10年保証など、もしもに備えた保証の有無も確認してください。
口腔内検査や血液検査、CT検査など精密検査を受け、治療のリスクや術後のイメージを知ることが重要です。治療計画や費用に関しても、気になる点は歯科医師に相談し納得したうえで治療を受けてください。
インプラント治療は術後のメンテナンスも大切です。ある論文では、インプラント治療を受けた患者さんにおいて、インプラントの脱落を引き起こすインプラント周囲炎の有病率が11.3~20.4%だと示しています。
毎日のセルフケアやメンテナンスにより口腔内の清潔を保ち、疾患の兆候があれば早期に治療することが大切です。
インプラント周囲炎の診断・リスク因子・治療に関するエビデンスと今後の課題
日歯周誌 65(3):81-92,2023
それでもインプラントが選ばれる理由
費用や手術リスクなどのデメリットがあっても、インプラントが選ばれるのは以下の理由にあります。
・天然歯のような噛み心地と見た目
・ブリッジや入れ歯よりも長持ちする
・隣の歯に負担をかけない
インプラントは天然の歯のように噛むことができるうえ、見た目も非常に美しいです。
また、インプラントの寿命は10~15年です。ブリッジの寿命は7~8年、入れ歯は3~5年といわれます。適切に管理することで、インプラントはほかの治療法よりも長持ちします。
さらに、まわりの歯に影響を与えないというメリットも、インプラントが選ばれる理由の一つです。
デメリットを正しく知って自分に合った治療を
インプラント治療は費用や期間、手術内容などのデメリットがあげられます。
インプラント治療を検討している場合、まずは歯科医師にリスクや術後イメージ、治療プランを相談してみましょう。疑問や不安に思う点を解消し、納得したうえで治療を受けることが大切です。
後悔のない選択をするためにも、まずはインプラント治療に関する情報を集めましょう。